Actualités - GCC便り
トリュフ市
トリュフ市へ行ってきました。
St-Paul-Trois-Châteauxのトリュフ市は12月中旬から3月中旬まで毎週日曜の朝開かれます。ここでは、地元のトリュフ採集者協会が認めた会員のみが、当日の品質管理委員会の審査と等級付けをパスしたトリュフだけを、統一価格で販売します。扱うトリュフは2品種、Tuber Mélanosporum種は香りが高く生で使う、火を通す料理にはTuber Brumale種が向くそうです。
10時15分、揃いの黒い帽子にトリュフの入った容器を大事そうに抱えた10人余りがおもむろに自分のテーブルに立ち、今日の価格を表示。この日はあいにくTuber Mélanosporum種の特級(extra)がなく(最高品質のトリュフはもっと寒くならないと採れないそう)、1級(1er choix)が850ユーロ/kg、2級(2e choix)が750ユーロ/kg。Tuber Brumale種が450ユーロ/kg。どのトリュフにもちょっと削った跡(写真で分りやすいのは、真ん中のトリュフの右端の白い部分)があるのが、委員会が品質チェックした証です。
3人から全部で6つのトリュフを買ってみたのですが、皆熱心に保存の仕方を説明し、それぞれのお勧めレシピを教えてくれました。
(須藤)
須藤 秀章
1986年にAcadémie du Vinでワインに開眼。CIDDのAlain Segel氏によるワインと料理の組み合わせ(Mariage)に感動して以後、自らも垂直試飲・平行試飲を中心とする比較試飲会を企画。在パリのワイン愛好者が集まっての試飲会を1991年にGrand Cru Clubと名付ける。
1995年より日本でも試飲会を開催。パリでの試飲会にワイン生産者を招いたり、産地を訪問して葡萄の生育や醸造への理解を深めるツアーを企画したり、ワインのもたらす楽しみを少しでも多くの人と分かち合うために情熱を傾けている。