Grand Cru Club

Actualités - GCC便り

10月末にフランソワ・ピノー氏の投資会社アルテミスが、Morey-Saint-Denis村モノポールClos de Tartの買取りを発表した。毎年3万本弱のワインを産する約7.5ヘクタールの畑の価格は2億5千万ユーロとも2億8千万ユーロとも言われている。

ここ数年、ブルゴーニュの有名シャトーの売却が相次いでいる。
2014年には、LVMHがClos de Lambraysを約1億ユーロ(推定)で、アメリカ人実業家がChâteau de Pommardを数千万ユーロ(推定)で買取った。
今年に入って、Domaine Bonneau de Martrayを所有者が持分の過半をカリフォルニアのワイン生産者Stanley Kroenkeに約1億ユーロ(推定)で譲渡し、この夏にはスイス人André Hoffmann(製薬業F. Hoffmann La Rocheの後継者)がDomaine Jayer-Gillesの多数所有者となった。

(須藤)

須藤 秀章
1986年にAcadémie du Vinでワインに開眼。CIDDのAlain Segel氏によるワインと料理の組み合わせ(Mariage)に感動して以後、自らも垂直試飲・平行試飲を中心とする比較試飲会を企画。在パリのワイン愛好者が集まっての試飲会を1991年にGrand Cru Clubと名付ける。
1995年より日本でも試飲会を開催。パリでの試飲会にワイン生産者を招いたり、産地を訪問して葡萄の生育や醸造への理解を深めるツアーを企画したり、ワインのもたらす楽しみを少しでも多くの人と分かち合うために情熱を傾けている。

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